転職活動をしている人が抱える悩みの1つに、「面接時の自己PRをどうしたらいいかわからない」というものがあります。
これは美容看護師であれ、一般の転職でも同じですよね。
私は現在働く美容クリニックで、採用面接に同席することもあるのですが、その際に自己PRがうまくできずにもったいない…と思うことがよくあります。
自己PRさえうまくできれば、採用される可能性があったのに…と思う人は結構多いです。
そこでこの記事では、美容看護師の面接で評価をしてもらえる自己PRの作り方やポイントについてを解決していきます。
この記事を読めば、美容クリニックでの面接時に、面接官からの評価が上がり、採用率が高くなる自己PRの作り方がわかるはずです。
実際に私が美容クリニックに転職する際に使っていた内容をまとめたものなので、きっと役にはずですし、簡単に自己PRを作ることができるようになります。
- 美容看護師の面接があるけど、自己PRの作り方がわからず悩んでいる
- 自己PRで何を言えばいいか、書けばいいかわからない
と悩んでいる人は、ぜひ最後まで読んでください。
美容クリニックの面接の自己PRの位置付けは?
自己PRが美容クリニックの転職活動においては重要
転職活動において自己PRが重要な理由は「あなたが本当にクリニックで活躍できるかどうか」を把握するためです。
美容クリニック業界は競争が激しく、求職者も多いのが現状。
自己PRを適当に考えてしまうと、どれだけスキルがあっても不採用となってしまうでしょう。
採用を目指すためにも「どのようにしてクリニックに貢献できるか」を明確に示す必要があります。
「この人なら活躍してくれそうだな」と面接官に判断されるような自己PRを作りましょう。
美容看護師としての自己PRのポイントとは?
美容看護師としての自己PRは「何を伝えるか」を明確にすることが大切です。
自身の強みや専門的なスキルなど、具体的なエピソードを交えて自己PRを考えましょう。
具体的な成果を示すことでより信憑性が増し、クリニックに貢献できる能力をアピールできますよ。
また、自己PRを考える際は結論から述べるように意識することも重要。
結論の次に理由やエピソードを述べ、最後にその強みでクリニックにどう貢献できるか伝えることで、伝わりやすい自己PRになります。
ポジティブな姿勢や向上心を示すことも大切です!
美容クリニックの面接でアピールできるスキルや能力とは?
美容クリニックの面接では、働くうえで必要なスキルやアピール点を具体的に伝える必要があります。
下記で詳しく紹介していきますね。
美容看護師の役割と必要なスキル
美容看護師は手術補助や注射、レーザー治療など、さまざまな役割があります。
スキルがない看護師であれば医療ミスが起こる可能性もありますし、患者やクリニックにとっても大問題です。
医療ミスに繋がらないためにも、看護師としての臨床経験や穿刺スキルなどが必要だといえます。
また、施術以外では患者のカウンセリングを行うこともあり、コミュニケーション能力も重要なポイントのひとつです。
意思疎通がうまくできない人は、患者の希望をうまく汲み取れない可能性もありますよね。
患者との信頼関係を築くためにも施術やコミュニケーションスキルの習得は必須だといえます。
看護師経験から強みを抽出しょう!
美容看護師の経験がない場合も、看護師の経験から自己PRの強みを抽出することができます。
たとえば、穿刺スキルや施術の実施経験を活かし、安全な治療提供をアピールできますよね。
美容クリニックの治療において安全なサポートを提供するために、看護師の経験や知識が役立つでしょう。
看護師未経験者はいくら免許を持っていたとしても施術に関する主張をおこなうのは難しいですが、看護師経験があれば具体的な強みをアピールできますよ。
自己PR時に役に立つアピールポイント
自己PRに役立つアピールポイントは、ホスピタリティやサポート力、リーダー経験などがあります。
たとえば、アフターケアの経験があれば「サポート力」を強みとした自己PRが可能です。
美容クリニックでは施術後のアフターケアは欠かせないので、どんなところを意識して業務を遂行したか具体的に伝えることができますよ。
美容看護師は、患者の「美」に関する悩みやコンプレックスを解決に導くことが求められます。
美しくなりたい人をサポートする力や臨床経験により身に付いたスキルなど、美容クリニックだからこそ役立つことを積極的にアピールしましょう。
美容クリニックの面接での自己PRの作り方と具体例
ここからは、自己PRの作り方と具体例を紹介します。
丸パクリOKなので、ぜひ参考にしてくださいね!
説得力の高い自己PRフォーマット
説得力のある自己PRの作り方は下記フォーマットの通りです。
順番に当てはめて作ってみましょう。
- ①結論(強み・経験領域・長所)
- 例文:私の強みは信頼関係構築力です。
- ②具体的なエピソード
- 例文:大学病院勤務時にカウンセリングの経験があり、患者様の心のケアをおこなっておりました。
- ③結果・成果
- 例文:その結果、患者様の不安を取り除くことができ、信頼関係を築くことができました。
- ④締め(貢献できること)
- 例文:この経験を活かして、入職後には患者様と積極的にコミュニケーションを取り、相手が何を求めているのかを常に考えながら業務を遂行していきたいと考えております。
美容クリニック面接時の具体例①ホスピタリティ
(結論)私は常に患者さんに寄り添い、高い接遇力を提供することを信念としています。
(エピソード)以前勤めていた病院で、患者様が手術前にとても緊張しているのを見たことがありました。
少しでも手術前の不安を和らげるため、術後のプランや他愛のない話しをして患者様がリラックスできるよう努めました。
会話の最後には「術後はこんなことがしたい」と笑顔で話していたことが印象的でした。
(結果)その後、安心して手術に臨むことができ、術後には喜びに満ちた笑顔を見せてくれました。
(締め)この経験を活かし、美容看護師として患者様に寄り添いながら心地よい環境を提供します。
美しさを手に入れるプロセスを高い接遇力でサポートするよう努めます。
美容クリニック面接時の具体例②顧客満足度
(結論)私は、顧客満足度を上げる力があります。
(エピソード)以前勤めていたクリニックで患者様がレーザー治療を受ける際、施術やアフターケアに対して不安を抱えていることを知りました。
私に何かできることはないか考え、雑談を交えながら治療の詳細を丁寧に説明しました。
プロセスをわかりやすく説明することで、不安を軽減できると考えたからです。
患者様からは「分からないことばかりで不安だったがとても安心した」とのお言葉をいただきました。
(結果)その結果、施術も無事に成功し、術後には感謝の声をいただきました。
(締め)施術後も別メニューでリピーターになっていただき、クリニックの売上貢献にも繋がったと実感しております。
この経験を活かし、入職後も顧客満足度を上げるために精一杯努めていきたいと考えております。
美容クリニック面接時の具体例③縁の下の力持ち
(結論)私の強みは、人を陰ながら支える力があるところです。
(エピソード)以前勤めていた病院では人手不足の時期があり、報告・連絡・相談が遅れるケースがありました。
患者様の安全と快適を維持するために何かいい対策はないかと考え、どんな小さなことでも必ずメモを取り定期的に見返す対策案を提示しました。
(結果)最初は「時間もなく面倒ではないか」と声があがりましたが、結果的に「報連相」の遅れがなくなりました。
医師や先輩看護師からは「縁の下の力持ち」だと感謝の言葉をいただき、どんな小さなことでも対策案を提示することが大切だと実感しました。
(締め)この経験を活かし、入職後も患者様のことを最優先に考え、精一杯努めていきたいと考えております。
その他の強みをアピール
美容看護師として他にアピールできる強みは下記のとおりです。
- 緊急時の対応力
- チームワーク力
- 豊富な美容の知識
上記アピールポイントに共通しているのは、すべて美容看護師に必須のスキルだということです。
自身に当てはまる強みを深掘りし、具体的な体験談や結果を入れることが重要。
売上や患者数に対する詳しい数字を伝えると、より信憑性が高くなり面接官に伝わりやすくなるでしょう。
美容クリニックで自己PRをする際の注意点
自己PRはとにかく何でもアピールすればいいわけではありません。
下記で注意点を詳しく紹介していきますね。
美容看護師の経験がない場合は積極的な姿勢をみせよう
美容看護師の経験がない場合は、業務に対する熱意や学習意欲、チームへの貢献意欲などを積極的にアピールしましょう。
積極的な姿勢を見せることで熱意が伝わり、真面目に取り組む姿勢が伝わるでしょう。
ただし、美容看護師が未経験であっても看護業務に関する体験談は伝えるべきです。
実習や臨床経験などの具体的な体験談がなければ、本当に看護師としてスキルがあるのか疑問に思われるかもしれません。
看護業務で培ったスキルをPRしつつ熱意や意欲を伝えると、面接官はより具体的なイメージが湧きますよ。
積極的な姿勢をアピールすれば、面接での評価も大きくなるでしょう!
患者の個人情報の扱いには注意!
当たり前ですが、患者の個人情報を安易に話してはいけません。
たとえ過去に勤務していたクリニックの患者であっても、氏名や生年月日、住所など、特定が可能な個人情報を漏らす行為は、患者やクリニックの信頼を失うだけでなく犯罪にも繋がります。
また、過去にはプライバシーの開示で患者側がクリニックを相手に裁判を起こした事例も。
多大な迷惑をかけることになるので、個人情報の取り扱いには十分注意しましょう。
ネガティブな発言をしないように!
自己PRにおいて「業務内容が合わない」や「同僚は仕事が遅い」などのネガティブな発言はNG。
面接の場でネガティブワードを口にすると「この人は本当に仕事ができるのだろうか」と不安に思われるでしょう。
自己PRはあくまで強みをポジティブに伝えることが重要。
ポジティブな要素に焦点を当てることで、自己をより魅力的に見せることができますよ。
自分の強みや成果をアピールし、自信を持ってプレゼンテーションしましょう。
自分の強みをアピールできる自己PRを作って面接に臨みましょう!
今回は美容クリニックの面接時に使える自己PRの作り方についての解説をしてきました。
まずはあなた自身のこれまでの業務での棚卸しをしていき、病院に貢献できたエピソードを洗い出していきましょう。
そしてその中で最も印象に残っているものを今回紹介したテンプレートを使ってまとめてみてください。
- 結論(強み・経験領域・長所)
- 具体的なエピソード
- 結果・成果
- 締め(貢献できること)
この流れで作っていけば簡単に面接官に伝わりやすく、評価もされやすい自己PRができるはずです。
そこまでのスキルがなかったとしても、自己PRがしっかりとできるだけで面接官に好印象を持ってもらうことができるので、採用の確率もぐんと上がっていきます。
また自己PRですが、「他にも何か具体的なエピソードはないですか?」と聞かれることも、よくある話。
そしてそれは、その応募者にクリニック側が興味を持ったからこそ聞かれる質問なんです。
ある意味、面接通過のフラグだと思ってもいいくらいです。
その時にさらに自分自身をアピールすることができれば、面接は合格したと同然です。
それだけ面接での自己PRは大事なもの。
ぜひ今回の内容を参考にして、あなただけの自己PRを作ってみてくださいね!