美容クリニック面接の目的と基本的なプロセスの説明
美容クリニックの面接は、求職者に対して職務の適性や意欲、能力などの確認をするために実施します。
逆に言えば、面接の場では積極的に自分をアピールをする必要があります。
面接の印象で合否が変わりますし、いい結果を得るためにも面接の場をうまく活用する必要がありますよ。
面接の基本的なプロセスは下記の通りです。
- ①面接日程の決定
- 面接日程が決まると、メールや電話で通知されます。
日程や開始時間、持ち物などをチェックしましょう。 - ②受付
- 面接当日、受付で名前と面接を受ける旨を伝え、必要であれば書類を提出します。
部屋に案内されてからいよいよ面接開始です。 - ③面接開始
- 面接時間は30分から1時間ほどが一般的で、面接官は1〜3人とクリニックによってバラバラです。
志望動機や自己PRなどを質問されるので、事前準備は必須ですよ。 - ④面接終了
- 面接終了後、面接官にお礼を言い退室します。
丁寧に感謝の意を示すことで好印象を与えることができますよ。 - ⑤合否連絡
- 合否の連絡は、1週間前後かかる場合が多いです。
結果が気になるところですが、根気強く待ちましょう。
美容看護師の採用面接で落ちる人の共通理由
残念ながら、面接で不採用となる人には多くの共通点があります。
理由を知っておかなければ何度チャレンジしても同じ結果になるでしょう。
下記で面接で落ちる理由を詳しく紹介していきます。
- 経験やスキルの不足
- コミュニケーションの問題
- 自己PRが不十分
また外見が面接の合否に影響するかどうかについても書いていきます。
経験やスキルの不足
看護師としての経験やスキルの不足が原因で不採用になる場合があります。
美容看護師は、注射や手術補助、レーザー治療など、臨床経験や穿刺スキルが必要になる業務が多いです。
たとえば、注射や点滴などのミスがあれば一大事ですし、患者からの信頼も大きく下がりますよね。
また、診察中にイレギュラーな事態が起こる可能性もあり、未経験者であればパニックになるかもしれません。
落ち着いて処置ができるよう、臨床経験がある人が優遇されることが多いといえます。
コミュニケーションの問題
コミュニケーション能力がないと判断された人は面接で落ちる可能性が高いです。
美容看護師は、患者の悩みをしっかりと理解し、適切なアドバイスを提示する必要があるからです。
美容クリニックに訪れるほとんどの人が「今より美しくなりたい」と思っています。
悩みや不安を話しても不愛想で親身になってくれない看護師に相談したいとは到底思えないですよね。
治療のことや他愛のない話しで患者と仲良くなれる人であれば信頼関係も築けますし、クリニックのリピーターにもなってもらえる可能性もあります。
そのため、誰とでも分け隔てなく話ができる人が美容看護師に向いているといえるでしょう。
患者さんとのコミュニケーションを通じて、不安を解消した状態で治療に臨んでもらうことが大切です!
自己PRが不十分
自己PRの準備が不十分な場合、面接に落ちることがあります。
面接官に自分の強みや経験を十分に伝えることができず、評価が低くなるからです。
面接は意気込みやスキルを示す場ですが、アピールポイントをうまく伝えられなければ適任として評価されないでしょう。
準備が不十分にならないよう、クリニックに合った人材であるかどうかしっかり自己PRすることが大切です。
具体的な体験談を交えて主張すれば、よりよい自己PRに繋がりますよ。
外見は面接で落ちる要因になる?
例外として容姿で判断するクリニックもあるようですが、外見のみで面接に落ちる可能性はかなり低いです。
ですが、ある程度は身だしなみに気を遣う必要があるでしょう。
美容クリニックは「美」を求めて来院する患者が多く、クリニックの清潔感や看護師の身だしなみも含めて印象が決まります。
美しくなるために来院したものの、看護師が不潔だったりノーメイクだった場合は「本当にこのクリニックで美しくなれるのか…」と不安になってしまいます。
ある程度の身だしなみが整っていなければ、患者に信頼感や安心感を与えることが難しいでしょう。
面接当日は決して気を抜かずに服装やメイクに気を遣う必要がありますよ。
面接で落ちた経験談と教訓
実際に面接で落ちた2名の経験談とその後の教訓を下記で紹介します。
2つの体験談は独自アンケート調査した結果です!
看護師の体験談①未経験での応募
看護師免許は持っていますが、実際に働いた経験がないまま応募しました。
面接の際に「美容看護師の業務についてどれだけ理解しているか」という質問に対して、具体的な業務例を挙げられませんでした。
美容の知識を事前に勉強していなかったこともあり、結果的に不採用となりました。
その後、一般の病院で看護師として入職。
臨床経験や穿刺スキルを身に着け、3年後に美容クリニックへの転職を決意しました。
面接では一般病院の業務例をあげつつ、美容看護師の仕事内容との関連をうまく示すことができたと思います。
美容の専門知識を習得していたこともあり、採用となりました。
看護師の体験談②面接対策ができていない
面接練習をあまり行わないまま面接へと臨みました。
練習不足が原因で言葉に詰まり、質問に対してうまく回答できませんでした。
必死になって考えた志望動機や自己PRがすべて頭から飛んでしまったんです。
最後はあまりに緊張しすぎてまったく言葉が出てこなくなり、結果的に不採用となりました。
シンプルに準備が甘かったので、面接練習を「これでもか」という程しっかりおこないました。
結果、次の美容クリニックでは採用をいただきました。
事前に想定している質問をピックアップし、ひたすら練習することが大切だと実感しました。
面接での準備の重要性と具体的な方法
面接の合否は、しっかり事前準備ができているかどうかで合否が決まります。
下記で事前準備の重要性と具体的な方法を紹介します。
- 面接前の情報収集と研究の重要性
- 職務経歴書の準備もしっかりしておきましょう!
- 面接練習と模擬面接の効果
面接前の情報収集と研究の重要性
面接時には志望動機を質問される場合がほとんどです。
「なぜこのクリニックがいいのか」事前に情報収集や研究をして回答する必要があります。
クリニックの情報を知らなければ「働きたいという意欲が伝わってこないな…」と思われてしまうことも。
採用を目指すためにはホームページを徹底的に確認し、深くまで調べる必要があります。
余裕があれば実際にクリニックまで足を運んでみるのもオススメ。
「実際におこなっている治療はどんなものがあるのか」「コミュニケーションは取れているか」など、ホームページを見るだけでは伝わらない雰囲気を感じ取れますよ。
職務経歴書の準備もしっかりしておきましょう!
面接に臨む前に職務経歴書を準備する必要があります。
職務経歴書は、具体的な職務経歴や資格、自己PRなどを記載することが一般的。
面接者は応募者の職務経験を一目で把握することができるので、履歴書と並ぶ重要な書類です。
履歴書と違うポイントは、経歴やスキルを深く記載し、存分に自分をアピールできるところ。
提出を義務付けていない場合もありますが、自分を深く知ってもらうためにも提出することをオススメします。
WordやExcelで作成し、A4サイズにまとめるといいでしょう。
面接練習と模擬面接の効果
面接練習や模擬面接をすることで、自分の強みやアピールポイントをより自信を持って伝えることができます。
面接中は緊張して「質問に対して違う回答を言ってしまった…」なんてことも十分にありえますよね。
質問に対する回答を事前に何度も練習しておくことで、面接中に焦らずに答えることができますよ。
また、本番を想定した模擬面接をおこなうとより効果的です。
転職エージェントによっては、無料で模擬面接を受けられることもあります。
面接官から良かった点や悪かった点などのフィードバックをもらえるので、本番までに万全の面接対策ができるでしょう。
第三者の意見を聞くことで自分の改善点を把握し、よりよい面接対策をおこなうことができるのでぜひ活用してみてください。
面接での自己PRのポイントとアピール方法
面接において必ずと言っていいほど質問される自己PRですが、どのようにアピールすればいいか悩むものです。
下記で自己PRを考えるポイントと具体的なアピール方法を紹介します。
自己PRの重要性と基本的なアピールポイント
自己PRは、自分の強みやスキル、経験を明確にアピールすることができます。
面接官に自分の魅力を伝えることで、他の応募者との差別化を図れるでしょう。
基本的なアピールポイントは、自分のスキルや経験をもとに考えることです!
「自分のこんな強みがクリニックに貢献できる」「過去の経験でこんなところが成長できた」など、深堀りして考えてみましょう。
ただし、クリニックのニーズに合ったアピールをしなければ、本当に貢献できるのか伝わらないので注意が必要です。
アピールポイントは臨床経験や穿刺スキル、コミュニケーション能力などが強みとなるでしょう。
経験やスキルを具体的にアピールする方法
自己PRでは、経験やスキルをもとに「どのような成果を上げたのか」具体的な実例を出しましょう。
たとえば、施術を行った患者の数や経験年数などを交えてアピールする方法もあります。
自分がどのような問題に取り組み、どのように解決したかを具体的に示すことで、問題解決能力や成長を主張できますよね。
「こんな経験があるからクリニックに貢献できる」と自信を持って伝えられる自己PRを考えましょう。
経験に加えて美容に関することがあれば、よりアピールにつながりますよ!
看護師としての熱意や情熱を伝える方法
熱意や情報を伝えるためには、看護師の重要性や魅力について自分なりの考えを示すことが重要です。
日頃から美容の勉強に励んでいることや患者との接し方など、常に向上心を持って努力していることを交えて伝えましょう。
また、面接の最後に質疑応答の時間を設けてもらえる場合がほとんどです。
その際に熱意の伝わる質問を2〜3点ほど考えておきましょう。
たとえば「将来役職に就くことは可能か」「在職している看護師がどのような意識を持って業務に臨んでいるか」などです。
そうすれば、このクリニックで働きたいという強い情熱を感じてもらうことができるでしょう!
美容看護師転職の面接でお礼メールは必要か?
面接後のお礼メールは基本的には不要ですが、直接応募をしている場合は送ることによって多少のイメージアップをすることはできるでしょう。
転職エージェントを通して応募をした場合などは、特にお礼メールは送らないのが通常となっています。
面接官は忙しい時間を割いて面接をおこなってくれています。
面接の時間を設けてくれたことに対してお礼の気持ちが芽生えるのは当然ですし、伝えることでよりよいイメージを持ってもらえるはずです。
ただし、メールを送ることで合否が変わるわけではないことを覚えておきましょう。
お礼メールを送る場合は、面接終了後当日中に送ることを意識してくださいね。
面接官が語ってくれたエピソードに対しての感想を交えると、より誠実さが伝わりますよ!
面接官のよくある質問とその回答例
美容クリニックでの面接においてよくある質問と回答例を紹介します。
転職時の退職理由について
- Q1.前職の退職理由を教えてください
- 解答例:勤務している救急病棟では、高度な医療技術の知識を学びつつ業務に励んでいます。
ですが、患者さんとコミュニケーションを取る機会が少なく、あまりやりがいを感じることができずにいました。
美容クリニックでのカウンセリングや施術、営業を通してもっと多くの人に喜んでもらえる仕事をしたいという強い気持ちが芽生え、美容クリニックへの転職を決意しました。
美容クリニックでの施術経験について
- Q2.美容クリニックで施術を受けたことがありますか
- 解答例:はい、ニキビ跡除去の施術を受けたことがあります。
その際に私が不安にならないよう看護師の方が声かけしてくださったことが印象的で、安心して施術を受けることができました。
この経験をもとに、美容の知識だけではなく接客スキルも身につけていきたいと考えております。
美容クリニックに関する興味関心の度合いについて
- Q3.美容クリニックに興味を持ったのはなぜですか
- 私はホクロを美容クリニックで除去した経験があり、その頃から興味を持ちました。
ずっと施術を受けるか悩んでいましたが、看護師のサポートのおかげで安心して施術に臨むことができました。
私も看護師として、患者さんの美容に対する願望や悩みを受け止め、安心して治療を受けていただけるようなサポートを提供したいと考えています。
次回面接に活かすための対策と改善方法
次回の面接に活かすためにはどんなことをするべきなのか、対策と改善方法を紹介します。
- 面接での教訓を踏まえた改善方法の提案
- スキルや知識の補強に向けてできることは?
面接での教訓を踏まえた改善方法について
面接では、自分の課題を客観的に把握し、改善策を考えることが重要です。
たとえば、採用面接の際、美容クリニックに対する具体的な熱意を伝えられなかったとします。
その際は美容クリニックへの熱意や自信の向上心などを更に深堀りし、どれだけの思いを持っているのか伝えることでアピールへと繋がります。
当たり前ですが、面接対策をせず同じことを繰り返すのは絶対にNGです。
しっかりと自己分析をおこない、自分の思いを深堀りして伝えることを心がけましょう。
スキルや知識の補強に向けてできることは?
スキルや知識を補強するには、美容に特化した書籍を読んだりセミナーに参加したりするといいでしょう。
より専門知識を学ぶことができますし、美容に関する最新知識を把握することができますよ。
美容クリニックで働く前にある程度の知識があると、面接時の印象もなお良くなります。
面接の際に「こんな経験があります」と伝えることもできるので、有用なアピールポイントになること間違いなしです。
不安を取り除いた上で美容看護師の採用面接に臨みましょう!
今回は美容看護師の面接で落ちた人に共通する理由について解説してきました。
面接で落ちる人の特徴は大きくは以下の3つです。
面接で落ちる共通理由
- スキルが不足している
- コミュニケーションがうまくいってない
- 自己PRができていない
中には「スキルを持っていないから、美容看護師は諦めた方がいいのかな…」と思う方もいるかもしれません。
でもスキルは転職して実際に働いていけば身につけていくことができるものです。
「現在勉強している」という事実を伝えていくことによって、その姿勢を評価してもらえることも十分にあります。
そしてスキル以上に大事なものは、円滑なコミュニケーションができるかどうか、そして何よりも「ここで働きたい!」という熱意です。
美容クリニックの仕事は病院と違って、どちらかというと接客業に近いものです。
そのためお客様とコミュニケーションをしっかり取れ、サービス精神あふれる人が重宝されます。
そこさえ押さえておけば、あとはたくさん面接の練習を重ねて本番に望むだけです。
それでダメなら、そのクリニックとは残念ながら縁がなかっただけのこと。
他にもきっとあなたに合う美容クリニックがあるはずなので、諦めずにあなたの夢を叶えていきましょう!