- 美容皮膚科看護師ってどんな仕事をするの?
- 美容皮膚科看護師さんはどれくらいのお給料水準?
- 美容師になるために資格っているの?
最近になって、就職先、転職先として人気が出てきている美容皮膚看護師。
でも一般の看護師と聞くとなんとなく仕事内容などのイメージができるかもしれませんが、美容皮膚看護師、美容看護師となるとイメージしにくいですよね?
そこで今回は美容看護師歴5年の私が美容看護師についてのお仕事やお給料事情をお伝えしていきます。
ざっくりとですが、美容皮膚看護師の年収は約500万円。
病院勤務の看護師とそれほど大きな違いはありませんが、夜勤がないので働き方という点に関しては負担は軽減されていきます。
ただ、それ以外にもメリットやデメリットがありますので、そのあたりもしっかりと把握しておきたいですね。
この記事を読めば、美容皮膚看護師の具体的な仕事内容や年収、そして美容看護師になうための資格などがわかります。
自分自身が美容皮膚看護師に向いているかどうかの判断材料にもなりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
美容皮膚科看護師の仕事内容
美容皮膚科看護師の主な仕事内容は下記の通りです。
- 診察補助やカルテの記入
- レーザー装置の操作
- 美容目的の点滴や脱毛の施術
- 薬剤の塗布や服薬指導
- 患者さんの予約状況管理
美容皮膚科看護師は、一般病院の看護師と違い美容に特化したクリニックでのお仕事。
一般の病院とは違い、美意識の高い人がさらに美しくなるために受診に来ることが多いです。
具体的にどんなスケジュールや働き方をしているのか分かりにくいと思うので、下記で詳しく説明していきましょう!
美容皮膚科看護師とは
美容皮膚科の看護師は、美容皮膚科クリニックで働く看護師を指します。
レーザー装置の操作や脱毛の施術など、一般病院の看護師と仕事内容が異なるのが特徴。
疾患から離れるので、看護スキルを磨きたい人には不向きかもしれません。
ですが、看護師自身が直接施術することもあり、とてもやりがいのある仕事だといえますよ。
また、患者と接する機会も多く、コミュニケーション力がより発揮できるのもポイント。
美容皮膚科では短い期間で治療することが多いので、看護師と患者の関係も近くなります。
美容皮膚科看護師の日常業務スケジュールと患者ケア
- 9:00 出勤
- 10:00 診療開始・施術
- 12:30 休憩
- 13:30~19:00 業務・施術
- 19:00 閉院
9:00 出勤
出勤後、まずはWeb予約や新規来院者のチェックをします。
業務の確認や情報共有など、診察開始前のミーティングも必須ですね!
クリニックによっては、看護師が院内を清掃することもありますよ。
私の職場では毎日分担して掃除をしています!
10:00 診療開始・施術
開院後は患者の施術や受付応対が中心で、施術が終わればカルテに記載します。
病院によっては、看護師がカウンセリングに入ることもありますよ。
カウンセリング内で美容商品の紹介などもします!
12:30 休憩
基本的に予定通りお昼休憩を取ります。
予約で混み合っている場合は、休憩時間をずらすことも可能です。
13:30~19:00 業務・施術
午後の診察が始まるまで、事務処理や在庫チェックなどをおこないます。
診察開始後、患者対応や事務処理が落ち着いたら片付けや翌日の準備を進めていきます。
スムーズに閉院できるよう、早めの行動を心がけましょう。
19:00 閉院
朝のスケジュールチェックや閉院後の処理などで平均1時間ほどの時間外勤務がありますが、残業が多いということはほぼありません。
まれに予約状況によっては残業になることもあります。
クリニックによって勤務時間は異なるので、転職など考えている際は事前に確認しておくと安心ですよ。
美容皮膚科看護師の働き方
美容皮膚科は華やかな印象がありますが、実際の業務は忙しくバタバタすることが多いです。
施術や患者の応対などマルチタスクになることが多く、マイペースに仕事を進めたい方にはキツイかも知れません。
一方、時間を確保したい人には美容皮膚科はオススメだといえます。
一般的な美容皮膚科では、入院設備がないクリニックがほとんど。
よって夜勤が発生せず生活リズムが安定するので、良質な睡眠が取りやすいです。
また、美容クリニックは予約診療が多く、残業がほとんどないのも魅力的。
各院のキャパシティを超えた予約は取らないところがほとんどなので、毎日の仕事量は比較的安定しています。
もちろん土日はお客様は多めになるので、多少忙しくなります。
看護師という職種ですが、比較的プライベートの時間を確保しやすいので、働きやすい職場といえるでしょう。
美容皮膚科看護師に必要な資格やスキル
美容皮膚科看護師は、一般の看護師と違い必要な資格やスキルが異なります。
下記で詳しく説明していきますね。
美容皮膚看護師として働くために必要な資格
- 看護師資格
- 准看護師
美容皮膚科では、看護師資格、もしくは准看護師資格がないと看護師として働けません。
医師の補助や点滴、カルテの作成など、看護の知識や経験が必要だからです。
看護師であれば、看護学校や大学で国家試験に合格する必要があり、准看護師であれば、 都道府県試験に合格する必要があります。
看護師と准看護師の業務上での決定的な違いは、自分の判断で業務を遂行できるかどうか。
看護師は自分の判断で業務を遂行できますが、准看護師は医師や看護師からの指示がなければ業務に取り組めません。
業務上以外での違いは、看護師の方が求人数が圧倒的に多い点です。
美容看護師への就職や転職を検討しているなら、看護師資格があった方が断然有利!
仕事の幅を広げたいという方は、看護師資格の取得をオススメします。
美容皮膚看護師に必要なスキルとは?
- 臨床経験
- 穿刺スキル
- 接客スキル
- 美容の知識
美容皮膚科では、実務経験や接客スキル、美容の知識が必要!
新卒で働く看護師もいますが、ある程度の臨床経験がある人を採用する傾向にあります。
私の職場では最近になって新卒の方が入ってくるようになりました!
また、看護師自身が施術を行うことが多く、穿刺スキルを問われることも。
未経験の看護師に任せて注射や点滴などのミスがあると大きなクレームとなってしまいますよね。
悪い口コミが増えてしまうと来院数や売上にも影響が出てしまうため、経験者が優遇されるといえます。
来院する患者さんも一般病院と異なり、肌の悩みを解決したい思いが強い人ばかりです。
そのためには信頼関係を築く必要があり、ある程度の接客スキルが問われます。
人と関わることが好きな人がより向いているといえるでしょう。
美容の知識は必須ではないですが、より患者の思いに寄り添うことができるので勉強しておくといいですよ!
美容皮膚科看護師の年収や給与について
美容皮膚科では、夜勤がない割に給与が比較的高く、転職を考える看護師に人気です。
とはいえ、実際に年収や給与はどのくらいなのか?気になりますよね。
下記で収入や将来性について詳しく紹介していきます。
美容皮膚科看護師の年収・月収
美容皮膚科で働く看護師の平均年収は500万円前後で、平均月収は33万円前後。
夜勤がほとんどないにもかかわらず、夜勤のある病棟看護師とほぼ同程度となっています。
美容皮膚科では保険は適用されないことが多く、施術ごとの価格をクリニックが独自に決めます。
そのため、収益をスタッフに還元しやすい点が理由のひとつです。
クリニックによっては、成果報酬であるインセンティブがつくこともあります。
インセンティブとは、化粧品や医薬品などを販売すると給与が上がる仕組み。
基本給+インセンティブで月収が増えることもあり、頑張り次第で給与UPできますよ。
ただし、成果報酬を得るには営業力が必要になるので、コミュニケーション能力は必須だといえるでしょう。
美容皮膚科看護師のキャリアパスと将来性
まずは美容皮膚科クリニックで実務経験を積むことが大切です。
時間をかけて専門的な知識や経験を積めば、将来的には役職に就くこともできます。
クリニックと言っても様々でテレビで宣伝をしているような大手のクリニックもあれば、拠点が1つしかない個人経営クリニックもあります。
個人経営クリニックに比べ、大手クリニックは役職数が多いのがポイント。
確実に役職を狙うなら大手クリニックがオススメですよ。
美容皮膚科看護師の将来性は非常に高いです。
外見を改善し「美しくなりたい!」と思う人は男女問わず増え続けており、レーザー治療やボトックス注射などをおこなう人も珍しくありません。
最近では、インフルエンサーや芸能人などが「施術した」と公表することもあり、より身近な存在になったといえるでしょう。
男性のお客様も年々増えてきていますので、これからもさらに伸びていく業界であること間違いありません。
美容皮膚科看護師に向いている人物像は?
美容皮膚科での仕事は気になるけれど、実際に向いている人はどんな人なのか?
美容皮膚科看護師に向いている人・向いていない人を下記で紹介していきます。
美容皮膚科看護師に向いている人物像
- 美容に興味がある
- コミュニケーション能力がある
- マルチタスクをこなせる
美容クリニックで働くうえで、美容に興味があると患者さんとの信頼関係が築きやすいです。
最新のトレンドに関心を持てますし、患者さんからの相談に答えることもできます。
また、美容看護師はコミュニケーション・マルチタスク能力も必須。
患者との対話はもちろん、医師や他のスタッフとコミュニケーションを図り、連携して働く必要があります。
円滑なコミュニケーションを取るには「報告・連絡・相談」を必ずおこなうことがとても大切です。
受付応対や施術をハードにこなしていくので、マルチタスクが得意な人も向いているといえます。
美容皮膚科看護師に向いていない人物像
- 看護技術を身に着けたい人
- 営業活動が苦手な人
美容皮膚科の看護師は、一般病棟で使う看護技術や知識が身に付きにくいです。
一般病棟と美容皮膚科では仕事内容が異なるので、医療知識や看護スキルはあまり活かせません。
将来的に一般病棟で働きたいのであれば、慎重に転職を考える必要があるでしょう。
さらにクリニックによっては、営業力も必要!
患者の来院を増やしたり物販販売をおこなったりと、クリニックの収益を増やす目的があります。
営業活動が苦手だと思う方は少し辛いかも知れませんね…。
ただ、インセンティブとして給与に反映されるので、やりがいはあるといえるでしょう。
美容看護師を目指すなら自分の将来設計も考えましょう!
看護師を目指し勉強をしている方、看護師資格を持っている方で美容看護師を目指す方は年々増えています。
ただ美容看護師は一般看護師と異なり、看護技術がつきにくいというデメリットもあります。
一度美容看護師となり、何年か後に病院で働きたいと思ったとしてもスキル的に難しくなる可能性がありますので、その点はしっかりと見極めないといけません。
ただ、夜勤がない場合がほとんどで生活も安定し、一般看護師と同じ水準での年収をもらえるなど、大きなメリットがあります。
あなた自身が何を求めていくのか、将来はどうしたいのかを考えていくと、失敗なくキャリア形成ができるはずです!